本が好きで、作家になれたらいいなあ~とか思っている藍生(あをい)が、読んだ本についてや自作の小説について、だらだらと書き綴る日記です。 好きな本の趣味の合う方は、寄って行ってください!
 
 
 
 
 
 
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半島を出よ(下) / 村上隆
 
 
【2005/12/05 22:02】
 
 
「半島を出よ」を下巻まで読了しました。

後半は、戦闘シーンが中心で、凄かったです。
何が凄かったって、表現が生々しい・・・
怖いです、結構。
血腥いというか、頭は吹き飛ぶわ、内臓は飛び出すわ、スプラッタです。

でも、これが実は大切なんだろうな、と思いました。
スプラッタ映画やホラー小説は、観客や読者を怖がらせるためのものですから、必要以上にエグイ表現をするでしょう。
だけど、他の、例えば戦争を扱った映画やハードボイルド小説などの銃撃戦のシーンでは、流血はあってもそんなに生々しい表現は使わないと思います。

ピストルでバンッと撃って、撃たれた方は血を流して倒れる。さすがに頭が吹き飛んだりはしないでしょう。体がバラバラに弾け飛んだりもしないでしょう。

でも、実際、映画のように、そんなにキレイなものではないのだろう、とこの本を読んでいて思いました。

私たちの世代は、直接戦争を知りません。
一番最近のイラク戦争にしたって、テレビで戦闘シーンは流れないし、銃撃戦がどういうものなのか、銃で撃たれると、人はどうやって死んでいくのか、知りません。
そんなことを知らないまま、銃はかっこいいとか、思ってしまう人もいるでしょう。
拳銃であれ、ライフルであれ、武器というものは人を殺す道具であり、人の体をただの肉塊にしてしまう、本当に恐ろしいものなのだ、ということを改めて感じました。


下巻の物語は、日本人の、北朝鮮反乱軍(高麗遠征軍)に対する反撃へと進んでいきます。
反撃に立ち上がったのは、日本政府でも自衛隊でも、在日米軍でもありません。

十代の少年を中心とした、あるグループでした。

彼らは、イシハラという五十前のオッサンの元に集まった少年たちで、(一部、少年とはいえない人も混じっていますが・・)それぞれが社会になじめず、周囲の人間と上手くやっていけないという少年たちです。
例えば、毒を持つムカデやカエルなどを大量に飼育していたり、爆弾作りが得意だったり、テロに対して強い憧れを持っていたり、そして中には過去に実際に事件を起こしてしまった少年もいます。
同級生を殺して切り刻んだり、新幹線をハイジャックして車掌を斬り殺したり、あるいは悪魔教を名乗って世間を騒がせたり。
彼らはみな、社会から見れば問題児であり、犯罪を起こしかねない(あるいは実際に起こした)ということで、世間から隔離され、居場所を持てないでいました。

彼らは、多数派が支配する社会において、圧倒的に弱い少数派でした。

そんな彼らが、高麗遠征軍を倒すために、行動を開始します。

とはいえ、たった20人で5百人の、しかも訓練された兵士たちに対して戦いを挑むのはあまりにも無謀です。
それは、彼らも充分に分かっていました。

そこで、作戦を立てます。
それは、高麗遠征軍が占領し、司令部としている「シーホークホテル」を爆弾を使って倒壊させ、ホテルの周囲に野営している他の兵士もろとも全滅させる、というものでした。

作戦の成否は、ここでバラしてしまうと面白くないので、それは読んでみてください、ということにします☆

ただ、作戦に参加した少年たちのうち実際に銃や爆弾を扱ったことがあるのはわずかで、ほとんどはライフルを手にするのも初めてで、爆弾が実際に爆発するところなんて見たことがない、という子ばかりです。中には気の弱い子もいます。

そんな彼らが、文字通り命を懸けて戦いを挑んだのは、何故なんでしょう?

彼らは決して正義感や、この国を救おう!などという思いを持って立ち上がったわけではないでしょう。

それぞれに、それぞれの思いはあったと思います。
中には、ただ戦いたくて、ただ破壊したかったんだ、という少年もいました。
今まで誰かと一緒に何かをしたことがなくて、この作戦を通して、仲間とひとつのことを成し遂げることができた少年もいました。


ただ、言えることは、結果として国を救ったのは、政府でもなく自衛隊でもなく、社会から爪弾きにされてきた人たちだった、ということです。

この物語の中において、多数派VS少数派という構図もクロースアップされています。

多数派の国民を守るために、福岡を九州を封鎖し、そこに住む人たちを事実上切り離した政府。
そんな政府に対して、九州・福岡の人たちは反感を抱きます。
これまで多数派でいたから気付かないでいたことにも、気付きます。

国は、国民ひとりひとりを守ってはくれない、と。

その結果、九州がどうなっていくのか、それも読んでのお楽しみ♪

う~ん、なんかめちゃめちゃ長くなってしまった・・・
ここまで読んだ人、よくぞ読んでくれました!!(拍手)
お疲れ様です。(^^)

今回またえらい重かったので、次は軽いのにしよう、うん。
では。

あ、そうそう、今回のネタとは全く関係ありませんが、「ハリーポッター」の日本版最新刊の発売日が5月17日に決定したらしいです!やった~♪ってゆっても、まだ半年先かよッ!

「半島を出よ(上)」のレビューはこちら

コレを読んで、「半島を出よ」を読んでみようかな~とか思った人は、是非一票入れてやって下サイ!→人気blogランキング参加中!!



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この記事に対するコメント
 
 

是非読んでみよう…とは思わなかったけど、ぽちっと☆

「面白い」と聞くと読んでみようと思うんだけど、上下巻あるだけで拒否反応起こしちゃうのよね…。藍生堂見て読んだ気になっとこうっと!
【2005/12/07 22:01】 URL | よしぱん #- [ 編集]


読んだ気かいっ!(><)/”
ま、これは読みきるの結構かかるしね☆読んだ気になってもらえるだけでもいいか(^^)

ぽちっとサンキュー♪
【2005/12/08 20:17】 URL | 藍生 #- [ 編集]

ぎゃ~
スプラッタラッタラッタなだけで
もぅ無理です(>_<)

でも私もこないだ友達の芝居見に行ったら、
東京が孤立して他の府県と戦う話
だったなぁo
東京と神奈川の間で銃撃戦が始まるという…

もしかしたらこの作品を読んで
インスピレーションを得たのかも!
【2005/12/08 21:38】 URL | コダマリ #- [ 編集]


うん、読んでてちょっと気持ち悪くなるよ。

東京と神奈川で銃撃戦か、怖いね。
何か戦国時代とかみたいに、国内で分裂するのかな~・・・
【2005/12/08 21:56】 URL | 藍生 #- [ 編集]

 
 
 
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半島を出よ  村上龍
a fruit knife and a boy【2005/12/07 21:38】  まず最初に言いたいのは、実際にこんなことが起こりそうとか思っている読者が意外と多いようだが、とにかくこの本に書かれていることは実際に起こったりしない。日本の政治家はいくらなんでもそこまで馬鹿じゃない。最低でも読者はそのことをわかってほしい。村上龍なんて
 
 
 
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