本が好きで、作家になれたらいいなあ~とか思っている藍生(あをい)が、読んだ本についてや自作の小説について、だらだらと書き綴る日記です。 好きな本の趣味の合う方は、寄って行ってください!
 
 
 
 
 
 
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コズミック / 清涼院流水
 
 
【2005/12/31 20:32】
 
 
「今年、1200個の密室で、1200人が殺される」

こんなおっそろしい予告状から、物語が始まります。
そして、その予告通り、1月1日から一日あたり3~4人が、全国各地で、とても不可解な状況下で殺されていきます。
最初の19人までは、それぞれどういう状況だったのか、短編形式で殺されるまでが書かれています。
そして、第2部から、この物語の中心であるJDC(日本探偵倶楽部)が捜査を開始する・・・という流れで進んでいきます。

まず、これ、スケールがめちゃめちゃでかいですね~。
事件は全国各地津々浦々で起きるし、ひとつひとつの事件は、とてもじゃないけど、何かのトリックを仕掛ける余裕が全くないと思われるほど不可能犯罪で、それが50件以上起きちゃうのです。

例えば、タクシーの密室。
タクシーの運転手が、手を挙げているお客を見つけて、そこに車を寄せようとした瞬間。
車はそのまま、お客をスルーして進み、壁に激突してとまります。
その中には、首を斬られた運転手が居て、その背中には被害者自身の血で「密室○(数字。何番か忘れちゃった・・)」と書かれています。

どの事件も、目撃者の一瞬のスキをついて被害者は首を斬られ、その背中に被害者自身の血で「密室○(順番)」と書かれるのです。
それも、ほんの数秒の間です。
これはもう、絶対に不可能です。
そんな事件が一日に3件とか起こるんだし、トリックの入るスキもない。
ありえねえっつーの。

<ネタばれ注意!!>
はじめのうちは、「うわ~」とか思って読んでるんですが、あんまりガンガン殺されていくので、段々「ふーん」とか思って、軽~く読んじゃっていました☆
結局は、殺された人も殺した人も、さらに目撃者も全員が「密室教」というものすご~く怪しい宗教の信徒で、すべての事件が信徒たちの自作自演だった、となるのですが・・。

最初の、短編形式で語られていた19の事件は、実は「作中作」だった、というのがポイントになっていて、そこんとこは「なるほど~」と思いましたが、全体的には、やっぱり、「そりゃねえだろ?!」という感想になりますね・・。

ちょっと、ムリがあるよー、やっぱし。
荒唐無稽というか。

清涼院氏の作品は、漫画にもなっているのですが、なるほど、漫画向きかも、ですね。
この「コズミック」は、原稿用紙で1400枚という、京極氏に勝るとも劣らなボリュームなんですが、結構さらっと読めてしまいます。
キャラクターも個性的だし。
本格ミステリを期待すると、ガッカリするかもしれないけど、そういうもんとして読めば、結構おもしろく読めます。


九十九十九(つくも・じゅうく)という超名探偵が出てくるんですが、この人が、また凄いんです。
物凄い美形で、美声・・らしい。
なんていっても、九十九十九を狙って、ダイナマイト(・・だっけ?)を持ってJDC本社に乗り込んできた男が、九十九十九を見た途端、失神して捕まってしまうという・・。

なんやそれ(爆)

名前も凄いです。
作者からして、「清涼院流水」。
これ、モトは「清涼飲料水」・・らしい。(^^;

登場人物も、九十九十九以外にも、龍宮城之介とか氷姫宮幽弥とか霧華舞衣とか、濁暑院溜水とかetc・・
凄い名前を付けるっていう点では、西尾維新さんもかなり凄いと思うけど、でも、私は西尾さんの名付けの方が好きかなあ・・
何気に、センスを感じます。


この「コズミック」以降、「JDCシリーズ」が何作か続きます。
清涼院氏の作品は、ミステリ的にはちょっと反則かも?ですが、個人的には、面白ければOKなので、また引き続き、次の「ジョーカー」以降も読み進めたいと思います☆

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映画「姑獲鳥の夏」DVD/京極堂BOX
 
 
【2005/12/23 22:30】
 
 

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今年の夏、京極氏のデビュー作の「姑獲鳥の夏」が映画になりました。
そして、早くもそれがDVDになったのです。

DVDだけなら先月出ていたのですが、特別仕様の「京極堂BOX」はいろいろとオマケがつくからか、昨日になって手元に届いたのです。

私は夏、映画館にこの映画を見に行ったのですが、・・まあ、DVDを買おうとは全く思いませんでした。
なのに何故、この「京極堂BOX」を買ってしまったかというと。

「豪華桐箱仕様」!
「画図百鬼夜行を和綴本で完全復刻」!!

・・と、まあ、この2点に惹かれたわけで・・。

特に「画図百鬼夜行」。
これは、京極ファンならみんなが欲しがるでしょう!
京極堂シリーズを読んだことがない人にとっては、「なに?」という感じでしょうが、これは、江戸時代の鳥山石燕という人が描いた、妖怪画集です。
これが、シリーズを通して、作中に何度も登場するのです。

やっぱり「和綴じ」で、というのが、私的にはポイント高いです。
このために1万円払ったようなもんだし。

正直、DVDの方は、・・別にいらないかな~・・みたいな☆

この映画「姑獲鳥の夏」に関しては、評判もあんまり良くなかったみたいですが、実際、あの作品を映画にしようというのは、やっぱし無謀だったか?というのが私の正直な感想です。

原作を読んでいれば、映画にもついてけますが、あれ、原作を読んでいない人が見ても、訳分からんと思うんですね。
原作ファンとしては、本の中で、ただ文字だけで語られていた風景を映像で見ることができたので、それはとても良かったと思います。

京極堂に眩暈坂。
薔薇十字探偵社、猫目洞。
久遠寺医院や稀譚舎。

怪しげな雰囲気とかは良く出ていたと思うので、あくまで、原作を読んだ上で見る、というのであれば、それなりに楽しめると思います。

京極先生自身も出てるし。
しかも、京極堂と妖怪談義してるし。


この映画って、シリーズ化するのかなあ・・?
しないだろうな・・。
「姑獲鳥」でこれじゃあ、「魍魎」なんて、その1.5倍くらいあって、更にややこしいのに、絶対ストーリーまとまらんでしょう☆


余談
全く関係ないですが、今日ジュンク堂書店に行ったら、嶽本 野ばらさんがサイン会やってました。
去年(だっけ?)、深田恭子ちゃんが主演した映画「下妻物語」の原作者さんですね。
並んでるの、みんな女の人で、しかもちょっと怪しげなコスプレ気味な人率高かった・・(汗)
肩抱いて、写真撮影してたし。
「邪魅の雫」出たら、京極先生もサイン会やってくれるかなあ・・?
肩は抱いてくれなくていいから、っていうか、写真は別にいいから、直接サイン貰ってみたいなあ・・。
それ以前に、「邪魅」はまだかあッ!!(><)
「大極宮」によると、京極先生は、どうやら「邪魅」とともに年越しする様子。
・・いつ出るんだ、ほんとに。


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ジブリニュース♪
 
 
【2005/12/21 22:13】
 
 
スタジオジブリの次回作が発表されたそうです!!
作品名は「ゲド戦記」
実際読んだことはないですが、どっかで聞いたことあるな~って感じです。
どうも、とても有名なファンタジーらしい。
まあ、原作はそのうち読むとして、注目は今回の監督です。

監督は、宮崎吾朗氏。

そう、宮崎駿さんではないのです。
どうやら、息子さんらしい!!

これが吾朗氏のアニメデビュー作になるみたいです。

どうなるのかな~?
お父さんがあまりにも偉大だからなあ・・。

公開は来年7月!
結構近い!

良い意味で期待を裏切ってくれるのか、とっても楽しみです!

・・でも、そうなると、本格的に世代交代?!
もう、宮崎駿監督の新作は見られないのかなあ・・(T T)


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六枚のとんかつ / 蘇部健一
 
 
【2005/12/21 22:01】
 
 
「驚天動地のアホバカ・トリック、ユーモアミステリの最終兵器!」

これが、この「六枚のとんかつ」の表紙に掲げられたキャッチコピーです。
講談社メフィスト賞の受賞作ということで読んでみたのですが・・。うーん、とっても評価が難しいかも・・。

内容は、保険調査員の私とその友人の推理作家である古藤が探偵役となって、誘拐や盗難、殺人などの事件を解決(?)する、というもので、15編の連作短編集になっています。

アリバイトリックとか、密室殺人とか、一応本格ミステリ定番のものが色々と入っているんですが、全部短編なので、なんだかクイズみたいな感じでした。

私はまだ読んだことないけど、「5分間ミステリ」とかってあるでしょう?なんか、それと似ているのかも~って思いました。

事件が起きて、その謎をふたりで何だかんだ言いながら解いていく。
時にはてんで的外れな推理を披露してみたり、時には結果的に正解だったものの、単に偶然上手くいっただけやんっというのもあったり。

内容的には、まあ、アホらしくはあります。
ただ、馬鹿馬鹿しさ加減でいうなら、断然「どすこい」の方が馬鹿馬鹿しくて下らない。

ミステリなので、トリックはどうか、というと・・。
「おお!そうだったのか!!」
という驚きは・・ない・・かな・・?
せいぜい「ふうん・・」ぐらい?

何か、結構ヒドイ評価かもしれないですね、我ながら(^^;
でも、じゃあ面白くないのかというと、そうでもないです。
中身のほとんどが会話になっているので、とてもテンポ良く、さくさく読めます。
積極的に、次作が楽しみ!とは言いませんが、暇つぶしに読む分には、充分楽しめるかな、と。

ちなみに、最後に収録されている「『ジョン・ディスクン・カーを読んだ男』を読んだ男」では、結局事件の謎は解明されないままで終わってしまっています・・。

事件の内容は、密室殺人でした。

ある児童公園の建物の中で、男が刺殺されます。
その建物は、子供が中に入っておままごとをしたりするための、コンクリートの小さな建物で、出入り口は直径40センチ位の丸い穴だけです。
何故これが密室になるのかというと、その殺人の容疑者が、体重が150キロある相撲取りだからです。
体重150キロの人間は、直径40センチの穴を通ることはできません。
かといって、殺害された状況が、実際に中に入らなければ犯行ができないと思われる状況だったのです。

では、相撲取りはどうやって、男を刺すことができたのか?

最後まで読んでも、この謎は解決しません。
「え~~っ」って感じです。

ネットで調べてみると、どうやら文庫版で改稿されていて、そっちでは解決編もちゃんとのっているそうです。
どうでもいいと思いつつ、やっぱり気になるので、そっちも読んでみることにします。

ハッ、これって作者の作戦勝ち?!


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あいのり
 
 
【2005/12/20 23:48】
 
 
ヒデーーーっっ!!

1週間のうち、私が一番楽しみにしていると言っても過言ではない番組、「あいのり」。
今日は、2時間スペシャルでした。
ちょうど放送時間はバイトだったので、ビデオに撮っておいたのを早速さっき見ました。

やっぱりか・・ッッ!(><)

やっぱりアヤちゃんは嵐でしたね・・
個人的にはとってもヒデを応援していたので、残念でした。

やっぱしキッツイなあ、ダブル告白。

しかも、おまみ&タカノの時みたく、ふたりともフラれるんならまだ良いけど(イヤ、良くないか?)、どっちかフラれて、どっちかOKっていうのはメチャメチャキツイっ☆

だって、目の前でちゅーですよ?!

うああーー・・(T T)

帰りの飛行機とか、何気に一緒の便だったりして・・、さ、最悪だ・・。


でも、おーせがヒデに会いにきて、話していたところで、ヒデが、
「おまみは最後まで悩んだ」
とか言ってて、

・・じゃ、タカノは最初からなかったんだ・・

とか思ってしまった・・(^^;


次回からヒデおらんのか~、って思うと、やっぱし寂しいな。
けど、きっとヒデは良い経験をしたでしょうね。
14カ国も、なかなか旅なんてできないし、しかもその旅は貧乏旅行で、学ぶことも多かったでしょう。

ちょっと、羨ましいかも☆
これでカップルで帰れたら、ホント最高だったのにな~☆

ヒデくんは、きっとイイ男になる!
今でもイイ男だと思うけど。(*^^*)
日本に帰ってきてから、また頑張ってもらいたいですね♪


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スイス時計の謎 / 有栖川有栖
 
 
【2005/12/19 21:34】
 
 
エラリー・クイーンを模した有栖川氏の「国名シリーズ」は、本格ミステリですが、ミステリ初心者でもとても読みやすいものだと思います。
私自身、有栖川氏の本からミステリを読み始め、ついには京極堂に至るまでハマってしまいました。(^^;

ミステリの定番で、やっぱり中心は殺人事件になるのですが、事件そのものがエグくない、というか。
本格ミステリで起こる殺人事件って、やたらと猟奇的で、残酷だったりすることが多いんですよね。
でも、有栖川氏の本は、その辺割とさらっと読みやすいので、ミステリは普段読まない、という人でも楽しめるんじゃないかな~、と思います。

この「スイス時計の謎」は短編~中篇くらいのものが4作収録されています。

そもそも有栖川氏の作品には、大きく分けて2つのシリーズがあります。
「学生アリスシリーズ」と「作家アリスシリーズ」です。

「学生アリスシリーズ」では、作中の語り手として、英都大学推理小説研究会の有栖川有栖くんという大学生が登場します。探偵役は有栖の先輩である江神二郎くん。
事件は主に、推理小説研究会のメンバーを巻き込む形で起こります。
現在、長編で3作出ています。

「作家アリスシリーズ」では、語り手とて、推理小説家の有栖川有栖という人が出てきます。探偵役は有栖の学生時代からの友人で、現在英都大学社会学部の助教授として、犯罪社会学を研究している火村英生という人です。
火村は「臨床犯罪学者」として、実際に起きた事件をフィールドワークして研究しています。そのため警察ともつながりが深く、その推理力に期待されていたりします。
ことらは、長編中篇短編と13冊ほど出ているようです。

この2つのシリーズは、お互いがパラレルワールドになっているらしく、「学生アリス」が火村探偵の登場する推理小説を書いていて、「作家アリス」が江神探偵の登場する推理小説を書いている、という設定になっています。


私が有栖川氏のこの2つのシリーズが好きな理由のひとつとして、舞台がめちゃめちゃ身近だ、ということがあります。

というのも、両シリーズで登場する「英都大学」。
これは京都の私立大学である、となっていますが、これ、明らかに作者の出身校でもある、同志社大学がモデルなんです。(まあ、同大に社会学部はありませんが・・)
「学生アリス」の方には、当然大学の構内の様子が度々登場します。
学生会館の食堂とか、卒業生にとっては、とても懐かしいッって感じなんですね~☆

それに、「作家アリス」の有栖川氏が住んでいるのは、大阪市内の四天王寺近くのマンションですが、これがまた、私にとってめちゃめちゃ地元なのです。
事件も京阪神が中心で、良く目にする地名が度々出てきます。

なんか、そういうのって嬉しかったりするんですよね~♪

当然、登場人物のほとんどが関西弁。(探偵の江神と火村は標準語だけど)これも嬉しい♪

また、有栖川氏のミステリは、本格らしく、「密室殺人」とか「アリバイトリック」とか出てきますが、その解決がどれもとっても論理的なんです。読んでいて、凄く納得できる。
特にそのことを、この「スイス時計の謎」で感じます。

この「スイス時計の謎」は、経営コンサルタントの男性が殺された、という事件が発端となります。
現場の状況から、犯人は被害者のつけていたスイス製時計を持ち去ったらしいことが判明します。
その時計は特別なもので、同じものは被害者の学生時代の仲間4人しか持っていないものだった。
そこからその4人が容疑者になるのですが、火村助教授は、その4つの時計から、犯人が被害者から奪った時計を、極めて論理的に指摘し、それを持っていた人物を犯人と断定するのです。


有栖川氏の作品は、シリーズ以外のものもいくつかありますが、個人的には、多少当たり外れがあるかな~・・と思います。
ただ、この「国名シリーズ」はどれも面白いと思います。

関西在住の人、そして同志社出身の人には、オススメです☆


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キノの旅 / 時雨沢恵一
 
 
【2005/12/17 23:18】
 
 
今日は、よしぱんちゃんのリクエストにお応えして(?)、忙しいときでも軽く読めるオススメ本をご紹介します♪

選んだのは、「キノの旅」。
電撃文庫から出ているライトノベルです。
今、9巻まで出ているようですが、これは連作短編で、一話一話は基本的に独立しているので、途中から読んでも大丈夫だったりします。ストーリーも、タイムテーブルに基づいて進んでいるわけでもないみたいだし。

 ***「キノの旅」ホームページはこちら

ひとつひとつの話は、長さに多少のばらつきはありますが、どれも短いから、例えば通勤途中の電車の中で読んでもいいと思います。
だいたい、1冊あたり8話~10話くらい、収録されています。

内容は、旅人キノとバイクのエルメスがいろいろな国を旅するというもの。
その国ごとに、それぞれ際立った特徴を備えていて、旅人であるキノとエルメスを迎えます。
ちなみに、エルメスはバイクのクセに喋ります。
ちょっと生意気だけど結構かわいかったり。(*^^*)

ファンタジーではありますが、とても独特の雰囲気のある作品で、内容的にも結構深いです。


例えば、一巻の初めに登場する国は、「人の痛みが分かる国」。
この国では、国民はみなそれぞれ遠く離れて暮らしています。
なぜなら、お互いの心の中、考えていることが全て分かってしまうから。
この方法が開発された当初、国民はみんな喜びました。
今まで以上に、お互い分かり合えると思ったからです。
初めのうちはそれで上手くいっていたのですが、段々と心が読めることで問題が出てきます。
人間、みんな心の中がキレイとは言えないですから。
顔で笑っていても、心の中で毒付くことってありますよね?
でも、それもみ~んな、分かってしまうのです。
そして、人々はお互いに考えが読めない距離を保って、お互いに全く顔を合わすことなく暮らし始めたのでした。


やっぱしヤですよね~。
相手に自分の考えてることとか全部分かっちゃうのなんか。
まあ、例えば好きな人相手だと、「どう思ってるのかな~?」って知りたいと思うときはあるけど・・。だからって、全部分かっちゃうのは、やっぱりイヤです。

他にも、「多数決の国」、「大人の国」、「平和の国」など、それぞれ特徴的な国が出てきます。
キノは旅人としての目線から、それらの国を見る訳ですが、それらの話を読むことで、色々と伝わってくるものもあります。


これ、イラストがまた、とってもかわいいんですよ♪
アニメとかゲームとかにもなってるみたい。

ま、とりあえず1冊、読んでみてください☆


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訃報
 
 
【2005/12/14 23:17】
 
 
今日、これから書こうとすることは、本来ブログで書いてはいけないことかもしれません。
けれど、私にとってあまりに衝撃が強く、気持ちをどういう風に持っていけばいいのか分からないため、とにかく心の中にあるものをちょっとでも吐き出せたら、と思い、書いています。

ブログ自体個人的なものですが、今回は本当に本当に個人的なことなので、しかも決していい話でもないので、読み飛ばしてください。

               *  *  *  *  *

今日の昼過ぎ、私が以前勤めていた会社でお世話になった社長さんが昨日亡くなったとという知らせを受けました。

大きな会社の場合だと、社長といっても雲の上の存在で、いち従業員にとっては直接会うこともほとんどないような遠い存在かと思います。
けれど、その会社は従業員がアルバイト合わせても20人足らずという小規模の会社でした。なのでもちろん、社長も社員と一緒に机を並べて仕事をしていましたし、一緒にお客さんのところへ行ったり、冗談を言って笑いあったり、とても身近な方だったのです。
その社長が突然、年齢もまだ40代の半ばという若さなのに、亡くなってしまったというのです。

本当に、信じられない思いでいっぱいです。
つい3日ほど前まで、みんなで社員旅行に行っていたそうです。
亡くなる直前も、普段どおりだった、と聞きました。

信じられない。
今はただ、それだけです。

その会社にいたのは、期間で言えばわずか3年と数ヶ月でしたが、社長を含め社員みんなとても仲のいい会社で、和気あいあいとしていました。みんなで行った社員旅行も、とても楽しかったのです。
退職したのは全く私の個人的な理由からで、会社に不満があったということではなかったので、辞めて2年近く経つ今でも、本当にあの会社で働けて良かったと思っています。

人って、本当に、こんなに突然に、何の覚悟もできないままに、死んでしまうものなんですね。
本当に、心が痛いです。

私は身近な人を亡くすのは今回が2回目になるのですが、その度、生きるって何なんだろうな、と考えてしまいます。
考えても仕方のないことですが。
明日、死んでしまうかもしれない。
普段は忘れていますが、誰だってそうなんですよね。
だから、一日一日を、幸せに過ごすこと。
私がたどり着くのは、いつもそんな結論です。

いつ死んでも悔いのないように、とは言いません。
だって、できれば死にたくないし、いつ死んだって悔いは残ります。
ただ、その日一日づつ、幸せだと思えるように、生きたいです。


なんか段々、よく分からなくなってきたので、この辺にします。


また次回からは、面白い本をご紹介します。
こんな記事でも、ここまで読んでくださった方には、感謝します。


 
 
 
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まよいマイマイ / 西尾維新
 
 
【2005/12/13 23:20】
 
 
今日は、まだ単行本で発売されていない、雑誌に掲載されていた作品をご紹介します。

掲載紙は講談社の「メフィスト」。
ミステリーを中心とした文芸誌です。年3回の発行なので、季刊誌・・でもないようですね。
主に、講談社ノベルスと関係の深い雑誌でもあります。

で、今回は島田荘司氏や森博嗣氏、西尾維新氏の読みきりや、二階堂黎人氏、竹本健治氏などの連載小説が掲載されています。
その中から、今回は西尾維新氏の「まよいマイマイ」について、書きたいと思います。

西尾氏の作品を読むのは、表紙のかわいさにつられて読んだ、デビュー作の「クビキリサイクル」以来の2作目になります。
今回の「まよいマイマイ」はどうやらシリーズの2作目らしく、前作を読んでいない私には、ちょっと?な部分もありましたが、読み進めるうちに、なんとな~く把握できました。

一人称の「僕」の視点で描かれていて、「僕」以外には女の子がたくさん(・・と言うほどでもないか?)出てきて、その女の子に「僕」がすごい毒舌を吐かれる、という物語のベースは、「クビキリサイクル」とよく似ていました。

でも、内容は大分違っていましたね。

「クビキリサイクル」は密室殺人だとかのミステリーでしたが、「まよいマイマイ」は、なんか“妖怪”がからんでいます。
若干、「京極かよっ」と突っ込んでしまった部分もありつつ・・。

物語は、主人公の「僕」こと「荒良々木暦(あららき・こよみ)」が迷子の小学生「八九寺真宵(はちくじ・まよい)」と出会うことから始まります。
(・・にしても、この人の話って、いつも登場人物の名前がスゴイ・・。いろんな意味で。)

真宵ちゃんは、両親が離婚してしまったために離れ離れになってしまった母親に会うために、その家を訪ねて来たはいいが、道に迷ってしまったのです。
それを見かけた荒良々木くんは、手を貸してやろうと声を掛けます。

が。

「話しかけないでください。あなたのことが嫌いです」

これが、真宵ちゃんの、荒良々木くんへの第一声でした(笑)。
すごいな、しかし。
なんで西尾さんの小説って、主人公の男の子が周りの女の子からボロクソに言われるんだろう??
「クビキリサイクル」の「いーちゃん」も、なんかよく分からないまま、初対面の人からボロクソに言われてたし・・。
まあ、それが面白かったりするんですが。


【以下、ネタバレを含みます。未読の方はご注意!!】

結局、荒良々木くんと真宵ちゃん、それに荒良々木くんのクラスメイトの戦場ヶ原(せんじょうがはら)ひたぎちゃん(・・これもすごい名前だ・・)の3人で、真宵ちゃんの目指す家へと向かいます。
ところが、どれだけ行っても辿り着けません。
そして、少女は、
「わたしは蝸牛の迷子だから」
という、コレだけ聞くと全く意味不明な台詞を吐きます。

前作では、吸血鬼だの蟹の妖怪(?)だのが出てきていたらしく、つまりはそういうファンタジーな要素もアリな物語だったようです。
そして今回は、少女自体が蝸牛-「迷い牛」という“妖怪(幽霊)”だったのです。

少女は10年前、離れ離れになった母親に会いに行く途中で、交通事故に遭い、死んでしまったのです。
そして10年。
少女は地縛霊となり、家に帰りたくない人間を迷わす「迷い牛」になったのでした。

結論をバラすと、荒良々木くんは見事真宵ちゃんを母親の家に送り届けることに成功します。
それで、まあ、ハッピーエンドとなるわけですね。


その中で、「怪異とは」とか、「八九寺とは」とかの薀蓄が出てくる辺り、やっぱり京極堂を連想してしまいました。
デビュー作を読んで、その後いきなり最新作を読んだもんだから、「あれ?西尾維新ってこんなだっけ?」と少し思ってしまいました☆

とはいえ、荒良々木くんと戦場ヶ原ちゃん、真宵ちゃんとの会話がリズム良くてとても楽しいところは、「さすが西尾維新!」って感じでした。
ノリツッコミもアリ。
罵詈雑言もアリ。
そして、何故か男子高校生と女子小学生とのマジバトルあり。

やっぱり、この人も言葉の使い方がとても上手いなあ、って感じました。
改めて、「戯言シリーズ」の続きを読んでみようかな、って思いました☆

今回のは320枚ということらしいので、これだけでは本になるにはちょっと薄いのかな?前作と合わせていつか本になるのかもしれないですね。


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完成・・か??
 
 
【2005/12/11 22:01】
 
 
以前このブログで、「執筆中」だと書いた小説が一応書き終わりました☆
といっても、まだ初稿が書けただけで、とてもじゃないけど完成したとは言えません(><)
プロットも人物設定もちゃんとやらないで、おもいっきり見切り発車で書いちゃったから、キャラの性格もなんかあやふやだし、ストーリーもざっくりとしか決めてなかったから、途中は思いつくままっていう感じになっています。ラストは、もう兎に角早く終わらせたかったために、大事なトコなのに展開早すぎでめちゃめちゃテキトーだし。

我ながら、だめだこりゃ、ってなっちゃいました(T T)

とはいえ、「内容はともかく、最後まで書く!」という目標は一応達成しました。(・・だから目標低すぎだって・・/汗)
枚数的には、約100マイというところ。
書き漏らしたエピソードと、あとラストをちゃんと書いたら、あと20~30枚くらい増えるはずです。

今すぐこれを推敲して、ちゃんと完成させる・・気にはなれないので(汗)、またいずれ、プロットをちゃんと作って、人物設定もして、今回書いたものを下地として、新たに書きたいと思います。
そのときこそ、完成したらどっかで公開したいなあ♪なんて。


さて、気持ちは早速次の作品へ向かっています(笑)
次こそ、一番好きなミステリーを書きたい!
今決まっているのは主人公の少年と探偵役の少女、あとどこかで関西人を登場させるということ。
自分が関西人なもんで、私が書く小説には必ずと言っていいほど、どこかで関西弁をしゃべる人間が出てきます。

・・だって、好きなんやもん、関西弁ッ

問題は、肝心な部分が全く決まっていないということ。

舞台はどこにするのか。
どんな事件が起こるのか。
どういう人間が犯人になるのか。

ま、これからじっくり考えようってことで。

それに先立って、今は「ベストセラー小説の書き方」という本と「ミステリーの書き方」という本を読んでいます。

タイトルだけ見るとなんか胡散臭いですが(苦笑)、別に「コレを読めば誰でも作家になれる!」とかいう怪しい宣伝文句が付いているようなものではありません。(^^;

両方ともアメリカ人作家の書いた本なのですが、人に読んでもらえる小説をどう書くのかについて書かれています。
書かれていることは、基本的なことで当たり前のことですが、改めて、今まで自分がその基本的なことを守って書いていたのかと言うと、それは全く違っていたな、ということに気付かされます。

いわく、プロットをしっかりたてること。
いわく、人物の性格付けを行うこと。
いわく、アクションシーンを入れること。
などなど。

中でも私が大切だと思ったのは、人物の性格付けです。
これまで読んで面白い、と思った作品は、どれも登場人物に人間味があって、とても魅力的です。

キャラクターを、物語を進める上での単なる駒としてはいけない。

でも、これがとっても難しいっ
どうしても、物語ありきで、キャラは作者の言葉を代弁しているだけ、というふうになってしまいます。

そうならないためには、実際に物語を書き始める前に、人物の性格付けをきっちり行い、作者として、キャラクターを知り尽くすことが大切なのです。

そういうわけで、次の作品に取りかかるにあたって、登場人物たち、特に主人公の少年と探偵役の少女、それに犯人についての性格付けを徹底的にやってみてたいと思います。

これを、次回の私の「目標」とします。
さあ、次こそ、賞に応募できる作品を書くぞうッ!
・・最初はいっつも、気合入ってるのよねえ・・


今回特に作品紹介はしていませんが(汗)、是非一票入れてやって下サイ!→人気blogランキング参加中!!

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猫丸先輩の空論 / 倉知淳
 
 
【2005/12/08 21:50】
 
 
ブログ書き始めてまだ1ヶ月も経っていないのに、すでにちょっとサボリ気味です・・。やべ。

前回はやたらと重~くなっちゃったので、今日は一転、ライトなのをご紹介します。

この本は、タイトルからも分かるように、猫丸先輩と言う人が探偵役で、事件を解決(?)するミステリーで、6つの短編から成っています。

が、ここでは、ミステリー定番の殺人事件は起こりません。
これは、「人が死なない推理小説」なんです。
そこが、私がこれを好きな理由のひとつともいえます。

やっぱりミステリーといえば、密室殺人だの、不可能犯罪だの、どうしても血腥~い話になってしまいます。
もちろん、その謎が複雑であればあるほど面白いんですが、やっぱり本の中のこととはいえ、人が次々殺されるのは気持ちのいいもんじゃないですしね。

その点、「猫丸先輩」は日常に起こった些細な不思議を論理的に解き明かす、というもので、ミステリーなのにとてもほのぼのしています。

ちなみに、この「空論」はシリーズ2作目で、1作目に「猫丸先輩の推測」というのがあります。

この「空論」に収録されているのは、次のお話です。

■毎朝ベランダに置かれている、水入りのペットボトルの謎
■交通事故の現場に呼びつけられた複数のタクシーの謎
■子猫虐待?!の謎
■スイカ割り大会のスイカが割られるの謎
■超大食い少女、大食いチャレンジ直前に逃亡の謎
■夜のオフィス、近づいてくる電話の謎

どれも、事件というものでもないし、解決しなくても特に問題ないようなものばかりです。
そこで、猫丸先輩はあちこちにふらりと顔を出し、それらの謎をさらりと解いてしまいます。

「解く」といっても、あくまで「空論」。
猫丸先輩は、謎解きの前にいつも、
「これが当たっているかどうか分からないけど、一応の解釈は付いたよ。本当かどうかは、保証しないけどね」
と言います。
推理が合っているかどうかまで、物語で明かされることもありません。
それでも、猫丸先輩の推理は論理的に筋が通っていて、納得できるものなので、それでOKなのです。

この猫丸先輩という人は、どういう人かというと。

年は30過ぎなので、まあ、おっさんです。(・・30間近の立場で言うと、まだお兄さん、と言いたいけど)
けれどその外見は、超童顔。
体格も小柄で、いつも黒くて大きめの上着を「ぞろりと」羽織っています。
顔も小さく、長い前髪が眉の下までふっさりと垂れている。
全体的に黒猫を連想させる男です。

そんな見た目のかわいらしさから打って変わって、とっても口が悪い。後輩の八木沢くんはいつもボロクソに言われ放題です。
しかもやたらとおっさんくさいしゃべり方。
相手に向かって「お前さん」とか、「~じゃありませんよ」とか、江戸時代のご隠居かよ、っていうしゃべり方なんです。
これってどうよ?
作者もまだ40半ばなのに・・・。なんでこんな、おっさんくさいというよりもじじくさい気がするなあ。(^^;

その推理は、一見全く関係ないような例を出し、話がそれたかと思わせておいて、実はそれが事件の謎を解く鍵になっている、というものです。
なんかこの辺り、ちょっと京極堂と似てる・・かも??


今のところ、講談社ノベルスで出ている「猫丸先輩」シリーズは「推論」と「空論」だけですが、他の出版社から出ている本で猫丸先輩の出ているものがあるらしいです。
また、探して読んでみようっと♪
ちなみに、イラストもとってもかわいいです。(*^^*)


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半島を出よ(下) / 村上隆
 
 
【2005/12/05 22:02】
 
 
「半島を出よ」を下巻まで読了しました。

後半は、戦闘シーンが中心で、凄かったです。
何が凄かったって、表現が生々しい・・・
怖いです、結構。
血腥いというか、頭は吹き飛ぶわ、内臓は飛び出すわ、スプラッタです。

でも、これが実は大切なんだろうな、と思いました。
スプラッタ映画やホラー小説は、観客や読者を怖がらせるためのものですから、必要以上にエグイ表現をするでしょう。
だけど、他の、例えば戦争を扱った映画やハードボイルド小説などの銃撃戦のシーンでは、流血はあってもそんなに生々しい表現は使わないと思います。

ピストルでバンッと撃って、撃たれた方は血を流して倒れる。さすがに頭が吹き飛んだりはしないでしょう。体がバラバラに弾け飛んだりもしないでしょう。

でも、実際、映画のように、そんなにキレイなものではないのだろう、とこの本を読んでいて思いました。

私たちの世代は、直接戦争を知りません。
一番最近のイラク戦争にしたって、テレビで戦闘シーンは流れないし、銃撃戦がどういうものなのか、銃で撃たれると、人はどうやって死んでいくのか、知りません。
そんなことを知らないまま、銃はかっこいいとか、思ってしまう人もいるでしょう。
拳銃であれ、ライフルであれ、武器というものは人を殺す道具であり、人の体をただの肉塊にしてしまう、本当に恐ろしいものなのだ、ということを改めて感じました。


下巻の物語は、日本人の、北朝鮮反乱軍(高麗遠征軍)に対する反撃へと進んでいきます。
反撃に立ち上がったのは、日本政府でも自衛隊でも、在日米軍でもありません。

十代の少年を中心とした、あるグループでした。

彼らは、イシハラという五十前のオッサンの元に集まった少年たちで、(一部、少年とはいえない人も混じっていますが・・)それぞれが社会になじめず、周囲の人間と上手くやっていけないという少年たちです。
例えば、毒を持つムカデやカエルなどを大量に飼育していたり、爆弾作りが得意だったり、テロに対して強い憧れを持っていたり、そして中には過去に実際に事件を起こしてしまった少年もいます。
同級生を殺して切り刻んだり、新幹線をハイジャックして車掌を斬り殺したり、あるいは悪魔教を名乗って世間を騒がせたり。
彼らはみな、社会から見れば問題児であり、犯罪を起こしかねない(あるいは実際に起こした)ということで、世間から隔離され、居場所を持てないでいました。

彼らは、多数派が支配する社会において、圧倒的に弱い少数派でした。

そんな彼らが、高麗遠征軍を倒すために、行動を開始します。

とはいえ、たった20人で5百人の、しかも訓練された兵士たちに対して戦いを挑むのはあまりにも無謀です。
それは、彼らも充分に分かっていました。

そこで、作戦を立てます。
それは、高麗遠征軍が占領し、司令部としている「シーホークホテル」を爆弾を使って倒壊させ、ホテルの周囲に野営している他の兵士もろとも全滅させる、というものでした。

作戦の成否は、ここでバラしてしまうと面白くないので、それは読んでみてください、ということにします☆

ただ、作戦に参加した少年たちのうち実際に銃や爆弾を扱ったことがあるのはわずかで、ほとんどはライフルを手にするのも初めてで、爆弾が実際に爆発するところなんて見たことがない、という子ばかりです。中には気の弱い子もいます。

そんな彼らが、文字通り命を懸けて戦いを挑んだのは、何故なんでしょう?

彼らは決して正義感や、この国を救おう!などという思いを持って立ち上がったわけではないでしょう。

それぞれに、それぞれの思いはあったと思います。
中には、ただ戦いたくて、ただ破壊したかったんだ、という少年もいました。
今まで誰かと一緒に何かをしたことがなくて、この作戦を通して、仲間とひとつのことを成し遂げることができた少年もいました。


ただ、言えることは、結果として国を救ったのは、政府でもなく自衛隊でもなく、社会から爪弾きにされてきた人たちだった、ということです。

この物語の中において、多数派VS少数派という構図もクロースアップされています。

多数派の国民を守るために、福岡を九州を封鎖し、そこに住む人たちを事実上切り離した政府。
そんな政府に対して、九州・福岡の人たちは反感を抱きます。
これまで多数派でいたから気付かないでいたことにも、気付きます。

国は、国民ひとりひとりを守ってはくれない、と。

その結果、九州がどうなっていくのか、それも読んでのお楽しみ♪

う~ん、なんかめちゃめちゃ長くなってしまった・・・
ここまで読んだ人、よくぞ読んでくれました!!(拍手)
お疲れ様です。(^^)

今回またえらい重かったので、次は軽いのにしよう、うん。
では。

あ、そうそう、今回のネタとは全く関係ありませんが、「ハリーポッター」の日本版最新刊の発売日が5月17日に決定したらしいです!やった~♪ってゆっても、まだ半年先かよッ!

「半島を出よ(上)」のレビューはこちら

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ハウルの動く城
 
 
【2005/12/03 23:37】
 
 
先日、「ハウルの動く城」のDVDが発売になりました!
宮崎アニメファンの私は、もちろん事前に予約していたので、当日に手に入れることができました♪
・・って、実は予約したのはオマケが欲しかったからなんですが☆
予約の特典として、「1/24second」というものが貰えたのです。
どういうものかというと、手のひらサイズくらいの小さな透明なアクリルだかガラスだかのキューブの中に、実際に映画館で使用されたフィルムが一枚入っている、という置物(?)です。
私のは、ハウルとソフィーの出会いのシーンで、ふたりがハウルの魔法で空を歩くところの一コマでした。
黒髪ハウルもかっこいいけど、金髪ハウル(前髪長いバージョン)もかっこよくて好きなので、わーい、って感じです♪


ハウルって、実は国内・海外ともに宮崎作品にしては、あんまり評価が高くなかったんですよね・・・。
まあ、言われてみれば確かに、目新しさもそんなにないし、インパクトも弱いのかなあ、と思わなくはないですが、別に、そんなのは良いのです。

ハウルはかっこいいし、ソフィー(特におばあちゃんバージョン)はかわいいし、マルクルもかわいいし、何より私は犬のヒンが大好きです!

ソフィーがハウルの代わりに王宮に出向いたとき、王宮に向かう階段をヒンが登れなくて、くるくる回って、一番下の段に頭を乗っけて、「ヒン!」って鳴くシーン。
もう、めっちゃかわいい~!!
・・まあ、最後のクレジットで、ヒンの声が原田大二郎だと知って、少なからずショックは受けましたが・・・

宮崎アニメは奥が深いので、最初に見たとき、イマイチかなあ、と思っても、何回も見ているうちに段々と良さに気付いてきます。

特に、今回のように原作が別にある場合はまた別の楽しみもあります。
絶対に原作そのまま、ってことはないですからね。

原作だと、最後まで荒地の魔女は敵で、ハウルのプレイボーイっぷりも際立っているし(というか、それがメイン?)、よりエンタメ性の強いものになっているように思います。
それが、宮崎作品になると、戦争とか重いテーマもあったり、ソフィーの心の動きもより表現されているような気がします。

やっぱりいいなあ、宮崎アニメは♪

次回作はあるのかなあ?
「もののけ姫」あたりから、コレで最後、コレで最後って言われてるけど、今のところ宮崎監督レベルで作品を作れる人がいなさそうだもんなあ・・・。
ファンとしては、宮崎監督にはあんまり無理しない程度にお仕事をしていただいて、気長に待ちますから、是非いつか次回作を!ということを切に願います☆


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